タイの仕入れ先は、小売や卸売りを兼ねている所が多いのは、前章でもご紹介しました。そこで重要となるのは、まずは自分が一般のショッピングではなく、仕入れ(ホールセール)が目的であると相手に伝えなけらば話は遠回りしてしまいます。その意思を伝えるには英語、もしくはタイ語で伝えなけらばいけません。一般的には英語の場合、ビジネスプライス、ホールセール、フォーセールなどという言葉が頻繁に使われます。タイ語で仕入れの値段を聞く時は主に、「ラカーソーン」が一番使われるタイ語です。この事を相手に伝えると、お店の商品の卸値を教えてくれます。
※殆どの場合、卸値になる場合は、お店が決めた最少数量を超えないと卸値にはなりません。
タイは中国などから比べると、最初の卸価格(仕入れ価格)になるには、数量(ロット)が少ないと言われています。3個以上お店から購入すれば、ある程度の値引きの交渉は売ることが出来る場面が多いです。そして、最初の卸値提示からさらに安くなる為には更なる交渉が必要です。殆どの場合は、この値段より安くするには更に大量の注文が必要となります。
しかし、バンコクの特色としては12個仕入れる場合と、1000個仕入れる場合でも同じ値段とのケースが多いです。よって、最初に言われた値段が妥当なのかは、その商品の品質を見て妥当な価格なのか否かは、経験が必要となのかもしれません。
※弊社の同行サービス(ガイド)の時には、仕入れ価格の助言もさせて頂いております。
■ 交渉・商談は価格だけではないです!!
仕入れは、少しでも安く仕入れる事が一番大切?なのかもしれませんが是非、下記の項目にも目を向けて頂きたいです。
■ 仕入れ状態(形態)
多くの場合が仕入れ商品は大雑把にビニール袋に入れてしまいます。もしも、日本で包装するに手間が惜しい場合は是非、購入に交渉しましょう。PP包装などは無料で包装(パッキング)をしてくれるところもあります。
■ 商品受け取り
その場で商品が手に入る場合にその場で商品を貰うのが基本ですが、仕入れのスケジュールによって柔軟に対応しましょう。例えば、そのままお店に預かってもらい、後に回収にくる場合や日本への発送が必要な時には、発送業者(カーゴ会社)に届けて貰う交渉も必要です。また、お店や仕入れ数量により宿泊先に届けてもらう事もできます。
■ 納期
その場に欲しい商品がない場合は。オーダーもしくは取り寄せになります。 その納期の交渉、納期の確認など通訳を介さないと難しいかも知れませんが、重要なことですので気をつけて下さい。(タイは、とても時間にルーズな国です。)
■ 付加価値
仕入れる商品に何かプラスして、更なる価値の確立を目指す場合例えば、お店のタグ(布タグ、紙タグ)、オリジナルプリント、デザイン変更(オリジナルデザイン)は比較的柔軟に対応してくれる所が多いですので、オリジナル商品が手軽に作成できます。
※タグの作成・縫い付けなども承っております。お気軽にご相談ください。
■ クレーム・不良品について
バンコクにでも、不良品は頭の痛い問題だと思います。また、その問題はタイだけに限らず、中国、韓国などの人件費が安い国にとっての永遠の課題ではないかと思います。昔は中国では、よく耳にするのが車などの部品を生産しても、3割は不良品があり使い物にならないケースは当たり前だそうです。工業用語では「歩留り」と言うそうですが、その不良率も計算して輸入しているのが現状です。
上記のことから、不良品に関して皆様のビジネスモデルと関連ずけてより良い改善方法を導き出す必要があると思います。弊社でも、日々クレームにならないよう努めて、お店とお客様とやりとりをしております。困ったことや、ご要望がありましたらお気軽にお問合せ下さい。 |