タイでの仕入れをスムーズに進めるために、出発前から現地での移動まで、先に確認しておきたい内容をまとめました。料金、営業時間、祝祭日、交通・通信サービスは変わることがあるため、渡航前に最新情報をご確認ください。
渡航前に必ず準備するもの
仕入れ先や購入予算を考える前に、まず「日本を出発できること」と「タイへ入国できること」を確実にしておく必要があります。航空券、宿泊先、パスポート、入国前のオンライン登録は、どれか一つでも不備があると予定全体に影響します。予約後に一度確認して終わりにせず、出発の1か月前、1週間前、前日のように複数回確認してください。
1.パスポートと残存有効期間
最初に、パスポートの有効期限を確認してください。タイへの渡航では、原則として到着時点で6か月以上の残存有効期間を確保しておくことが重要です。期限が近い場合は、航空券やホテルを確定する前に更新手続きを検討してください。発行や更新には日数がかかることがあるため、出発直前まで先送りにしないようにします。
氏名のローマ字表記、旅券番号、生年月日、有効期限も確認します。航空券の予約名とパスポートの表記が一致していないと、搭乗手続きで問題になる可能性があります。入国条件は旅券の種類、滞在目的、滞在期間などで異なる場合があるため、予約前と出発前に、利用する航空会社とタイ大使館などの最新案内も確認してください。
2.航空券と旅程
往路と復路の航空券を準備し、出発空港、到着空港、便名、出発日、到着日、乗り継ぎの有無を確認します。深夜便では、日本の出発日とタイの到着日が異なることがあるため注意が必要です。航空券の予約確認書は、スマートフォンだけでなく、必要に応じて紙でも持参すると安心です。入国時の確認に備え、帰国便または第三国へ出る便の情報もすぐ提示できる状態にしてください。
3.宿泊先の予約と住所
少なくとも到着後に宿泊する場所を決め、ホテル名、英語表記の住所、電話番号、予約番号を控えてください。これらは空港からの移動だけでなく、タイ・デジタル・アライバル・カード(TDAC)の登録にも必要です。予約確認書は通信が使えない状況でも見られるよう、画面保存または印刷をしておきます。複数の都市に滞在する場合は、日付ごとに宿泊先を一覧にしておくと確認しやすくなります。
4.タイ入国前のオンライン登録(TDAC)
2025年5月1日以降、タイ国籍を持たない渡航者は、原則として入国前にタイ・デジタル・アライバル・カード(TDAC)の登録が必要です。登録できるのは、到着日を含む3日前からです。たとえば金曜日に到着する場合は、水曜日から登録できます。早すぎる時期には登録できないため、出発直前の予定表に登録日を入れておくことをおすすめします。
- パスポート情報
- 便名とタイへの到着日
- タイでの宿泊先住所
- 渡航目的
- 健康に関する申告
- 確認メールを受け取るメールアドレス
登録内容は英語で入力します。完了後は、登録結果をスマートフォンへ保存し、できれば紙にも印刷して、滞在中すぐ確認できるようにしてください。TDACはビザではありません。また、乗り継ぎだけで入国審査を通らない場合など、登録が不要となる例外もあります。
登録は必ずタイ入国管理局の公式サイト「Thailand Digital Arrival Card」から行ってください。TDACを装い、料金やクレジットカード情報を求める非公式サイトが確認されています。検索広告や案内メールのリンクをそのまま開かず、URLが tdac.immigration.go.th であることを確認してください。
5.パスポートをコピーした後の置き忘れに注意
パスポートの顔写真ページは、紙のコピーを原本とは別の場所へ保管し、安全な方法で電子データも用意しておくと、紛失時の確認に役立ちます。ただし、コピーは原本の代わりにはなりません。最も注意したいのは、コピーを取る作業そのものが原本の置き忘れにつながることです。
実際に、渡航準備のためコンビニでパスポートをコピーし、コピーを持ったことで安心してしまい、原本をコピー機に置いたまま店を出てしまった経験があります。幸い大事には至りませんでしたが、出発直前であれば旅行そのものができなくなるおそれがあります。コピーが終わったら、用紙を確認する前に、まず原本をいつもの保管場所へ戻してください。店を出る前に「パスポート原本、コピー、財布、スマートフォン」を指差し確認するくらい慎重で問題ありません。
出発前日の最終確認
- パスポート原本と、到着時点で6か月以上の残存有効期間
- 航空券の氏名とパスポートのローマ字表記の一致
- 往路・復路の便名、日時、空港、予約確認書
- 宿泊先の英語名、住所、電話番号、予約確認書
- TDACの登録完了画面または確認メール
- パスポートのコピーを原本とは別に保管したか
制度に関する記載は2026年8月28日時点の公式案内をもとにしています。渡航条件は変更されることがあるため、出発前にタイ入国管理局のTDAC案内(日本語)、利用航空会社、タイ大使館などの最新情報をご確認ください。
仕入れ計画で決めておくこと
- 探したい商品、希望数量、予算の目安
- 仕入れに使える日数と、訪問候補の優先順位
- 持ち帰る荷物と、発送を依頼する荷物の区分
- 相談したい内容と、確認したい条件
予定を詰め込みすぎると、商品の比較や条件確認が不十分になりやすいため、移動と休憩を含めた余裕のある日程をおすすめします。
日程と営業時間
市場、商業施設、展示会、取引先によって営業日や時間が異なります。祝祭日や臨時休業もあるため、訪問先が決まったら直前に営業状況を確認してください。初めての買付けでは、商品確認と交渉に時間がかかることを前提に組み立てます。
宿泊場所の選び方
価格だけでなく、訪問先への移動、荷物の保管、休息の取りやすさも含めて選びます。大きな荷物が増える可能性がある場合は、部屋の広さ、エレベーター、車両の乗り入れやすさなども確認しておくと安心です。
現地での移動
少人数の移動は、料金や目的地を確認しやすいタクシー配車アプリや公共交通機関の利用が便利です。空港送迎は場合によりご提供可能ですが、確実に費用を抑えやすい方法をご案内することを優先しています。4人以上の移動や荷物が多い場合は、事前にご相談ください。
食事・体調管理
暑さや移動で普段より疲れやすくなることがあります。水分、休憩、睡眠の時間を確保し、体調に合わせて無理のない予定にしてください。健康上の不安がある場合は、渡航前に医療機関などへご相談ください。
天候と服装
暑さ、冷房、急な雨のそれぞれに備えられる服装が便利です。軽い羽織り、雨具、歩きやすい靴を準備し、当日の天気予報も確認してください。
支払いと通信
両替レート、送金手数料、カード利用条件、SIMやローミングの内容は変動します。特定の料金やサービスを前提にせず、出発前と利用直前の2回確認すると安心です。
事前相談について
仕入れたい商品、数量、日程、参加人数が分かる範囲でお知らせください。まだ決まっていない項目があっても、整理しながらご案内します。
出発直前にもう一度確認すること
- パスポート原本と残存期間。入国時6か月以上を基準に確認し、航空会社と関係機関の最新条件も確認する
- 航空券、宿泊先、帰国・出国予定を確認できる資料
- タイ到着日の3日前から、タイ入国管理局の公式サイトでTDACを登録する
- 市場・店舗・仕入れ先の営業日と、タイの祝日を直前に再確認する
パスポートをコピー・撮影した後は、原本を必ず所定の場所へ戻してください。コピーや画像は紛失時の確認に役立ちますが、原本の代わりにはなりません。
最新情報の確認先
確認日:2026年9月2日。 入国条件、ビザ、TDAC、航空会社の搭乗条件は変更されることがあります。国籍、渡航目的、滞在期間に応じて、出発前に公式情報を再確認してください。